DB2 Agent 6.2.2(IBM Tivoli Composite Application Manager Agent for DB2 6.2.2 正式名長っw)のデータ取得方法および対象収集データ絞込み可否、オーバーヘッドの負荷懸念について以下に示す。
【構成】
AIX6.1 TL6-SP4
DB2 9.7 FP4
ITCAM Agent for DB2 6.2.2 FP1
表スペース使用率の統計情報を収集するために、DB2が稼働するサーバに、ITCAM
Agent for DB2を導入し、性能情報を収集しております。
【疑問】
1.ITCAM Agent for WASに関しては、ITCAMがモニタリングする際のCPU負荷やメモリのオーバーヘッドに
関する情報があるが、同様に、DB2 Agentを使用する場合のCPUやメモリのオーバーヘッドの情報があるのか。
2.要件として、表スペース使用率を稼働統計として取得できれば良いため、現在は表スペース使用率の
収集データのみをTDWに保存している。TEPSで確認する限り、表スペース使用率以外のデータも収集は
行っている状況である。以下URLに、DB2Agentで収集できる属性があるが、
属性によってはオーバーヘッドが高いということはあるのか。
参考URL)DB2 エージェントの属性グループおよび属性
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/tivihelp/v24r1/index.jsp?topic=%2Fcom.ibm.itcama.doc_6.2.3%2Fitcam_db2622104.htm&path=3_4_6_2
オーバーヘッドが大きく、収集対象を絞りこむことでDB2サーバへの負荷軽減になるのであれば
実施したいと思うが、例えば、表スペース使用率の収集以外は全て停止する場合は、
どのように設定をすればよいのか
【解決】
1.メモリはマニュアル()に記載されている。
抜粋)
AIXの場合は50MBの物理メモリー、400MBの仮想メモリーとのこと。
DB2 Agent起動前のCPU使用率(100-vmstatのID列)が16~20%のAIX7.1(※)でCPU使用率を確認してみた。
DB2 Agentを起動してTEP上で以下のワークスペースをクリックしたところ、
CPU使用率24~36%の状態が1秒継続していた。
・アプリケーション
・データベース
・システムの概要
・ロックの競合
・バッファー・プール・アクティビティー
・表スペース
・ログ・マネージャー
↓コマンドによる確認↓
# lparstat
システム構成: type=Shared mode=Uncapped smt=4 lcpu=8 mem=3072MB psize=8
ent=0.20
%user %sys %wait %idle physc %entc lbusy vcsw phint %nsp
—– —– —— —— —– —– —— —– —– —–
0.1 0.5 0.0 99.4 0.00 1.2 0.8 410333619 1466478 70
#
# lsattr -El proc0
frequency 3000000000 プロセッサー速度 偽
smt_enabled true 使用可能なプロセッサー SMT 偽
smt_threads 4 プロセッサー SMT スレッド 偽
state enable プロセッサーの状態 偽
type PowerPC_POWER7 プロセッサー・タイプ 偽
#
参考URL)DB2 エージェント V6.2.2 の前提条件
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/tivihelp/v24r1/index.jsp?topic=%2Fcom.ibm.itcama.doc_6.2.4%2Fdb2prereqs.html
2.DB2 Agentはdb2GetSnapshotというAPIを使い、一括でDB2の情報を取得している。
属性によるオーバーヘッドの違いはなく、特定の情報のみを収集することはできない。
参考)Tablespace summary view is not populated with data
http://www-01.ibm.com/support/docview.wss?uid=swg21461735
参考)db2GetSnapshot API – データベース・マネージャー操作状況のスナップショットの取得
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/db2luw/v9r7/index.jsp?topic=%2Fcom.ibm.db2.luw.apdv.api.doc%2Fdoc%2Fr0001449.html&resultof=%22db2GetSnapshot%22%20%22db2getsnapshot%22
参考)GET SNAPSHOT コマンド
http://publib.boulder.ibm.com/infocenter/db2luw/v9r7/index.jsp?topic=%2Fcom.ibm.db2.luw.admin.cmd.doc%2Fdoc%2Fr0001945.html&resultof=%22snapshot%22
【ちなみに】
DB2 AgentがDB2のデータを収集する間隔は、
シチュエーションのサンプリング間隔、ヒストリカルデータ収集の収集間隔に依存する。
収集間隔が1分であれば1分間隔でdb2GetSnapshotが実行される。
TEPコンソールで表示されるデータはリアルタイム。
更新ボタンを押すたびにdb2GetSnapshotが実行される模様。
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