売上高と利益の乖離
2025年12月期の売上高は10億7808万6千円で、前期比19.1%減。 一方で、売上原価は3億4266千円から2億5436万3千円へと減少。 売上高の減少幅に対して売上原価の減少幅が小さく、売上総利益率の低下を招いている。販管費は8億7127万5千円から8億5766千円へとわずかに減少しているものの、営業利益は1億5751万7千円の黒字から、3393万7千円の赤字へ転落。売上高の減少が、利益を大きく圧迫している。
ワクチン需要消失とDXの不振
売上区分の内訳を見ると、予約と広告はほぼ横ばい。 DXは2億3625万5千円から1億6375千円へ、ワクチンは1億6355千円から966千円へと激減。 ワクチン需要の消失は織り込み済みだとしても、DXの30.7%減は看過できない。 沿革を見ると、2024年12月にエルピクセル株式会社(AI画像診断)および株式会社My Fit(オンライン更年期ケアサービス)へ出資している。これらの出資が直ちに収益に結びついているとは言い難い。
財務の安定性と自己株式取得
自己資本比率は89.6%から92.1%へ上昇し、財務の安定性は高い。 現金及び現金同等物の期末残高も16億7591万6千円と潤沢。 一方で、当期純損失を計上しながら、4906万2千円の自己株式を取得。 利益悪化局面での自己株取得は、資本配分の優先順位が見えにくい。
従業員数と平均給与
従業員数は25名と少数精鋭。 提出会社の従業員数は19名。従業員数が少ないにも関わらず、平均年間給与は684万2千円と高水準。 ただし、一部の従業員が連結子会社であるMRSO ASIA Co.,Ltd.へ転籍したことにより、提出会社の従業員数は前連結会計年度末と比較して減少している。転籍の理由や条件によっては、今後の労務費に影響を与える可能性がある。
特許情報
開示資料からは、直近の特許情報は見当たらない。 ヘルスケアDXを推進する企業として、特許戦略の遅れは、今後の競争力に影響を与える可能性がある。
株主総利回りの指標乖離
株主総利回りは東証グロース市場250指数を大きく下回る結果となった。
2024年12月期、2025年12月期ともに、株主総利回りは市場平均を下回っている。利益悪化局面での自己株取得は資本配分の整合性に疑問が残る。
本レポートは個人の見解であり、投資を推奨するものではない。 サラリーマン投資家ベラナイス


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